東京鉄鋼

　入社してすぐに配属されたのが現在の品質保証部で、私の所属する品質保証三課は、外部に製造を委託しているOEM製品の品質検査と不適合が発生したときに対応するのが大きな役割。そのなかで私は、製品の強度や耐久性検査、製品の不具合が出た場合は現場に赴いて調査し報告書作成、さらに委託しているメーカーへの注意喚起を促すなど、幅広い業務を担当しています。
　製品の品質を守る仕事では、日々の引張試験による強度検査だけでなく、品質保証委員会などの会議の運営や進行、製品仕様書の策定や取り交わしといった業務もあり、ものをつくる前からその後も含めたトータルなリスクマネジメントを徹底しています。「一つの品質不良もけっして見逃さない」ことを意識して、常に細心の注意を払いながら検査し、もしかしてのトラブルにも備えるこの仕事は緊張感もありますが、自分が最後の砦という誇りも持って働けています。

　品質保証部門は、ものづくりをする製造部門や販売を担う営業部門と違って、目に見える成果が分かりづらい仕事というのが一般的なイメージだと思います。ですが、実際は検査業務で製品に触れる機会が多くあり、引張試験に立ち会うなかでお客様と話したり、外部のメーカーと情報共有を行ったりと業務も多彩で、それぞれの業務で充実感を味わえます。
　また当社にしかない特殊な試験設備があり、その設備でしかできない重要な試験にかかわれるのも面白いところです。そのなかでは、新しい試験方法を考え、実現できるよう試験機メーカーの技術者と連携することもあり、自分達で試験方法をつくりだしていく手応えもありますね。当社は、若手もアイデアを発信しやすい風通しの良い環境があるため、モチベーション高く働けるのも良いところだと感じています。

　「仕事が難しいんじゃなくて、難しくしているのは人。だから、周りの人とのコミュニケーションやつながりを大切にして、互いに理解しあえばきっとどんなことも上手くいくよ」。これは、新人の頃、上司からいただいた貴重なアドバイス。この一言に大きな気づきを得て、それ以降は周りと積極的にかかわり、関係性を築くことに力を入れました。そうすると今まで上手くいかなかったことがスムーズに動くように変化。この体験のなかで、信頼関係がある人の言葉はちゃんと伝わるし、聞いてもらえるということも理解できたのは良かったです。
　それ以降、「人とのコミュニケーションとつがなりを大切にする」という考えを軸に仕事をすることで良い結果が生まれ、仕事も楽しくなっていきましたから、上司のあのときのアドバイスには本当に感謝しています。

　当社で働くなかで良いなと感じているのは、プライベートを大事にできるところ。有給休暇も非常に取りやすいですし、平日も用事があることを事前に伝えておけば、早めに退社することも気兼ねなくできます。休日出勤もないので、遊びや旅行のスケジュールも立てやすいのはありがたいですね。
　また私が働く栃木の本社工場は、東京に行くにも新幹線ですぐですし、近くには飲食店や遊ぶ場所も多数。少し行けば、温泉なども多くあるため、身近なところでオフタイムも楽しめるのは魅力だと感じています。
　それに当社には、若手の育成を大切に考える社風もあるので、身近な先輩・上司はもちろん、他部門の人も優しく何でも教えてくれますから、働く環境としても抜群。オンとオフ、どちらも充実させたい人にとっては、理想的な環境だと言えますね。