東京鉄鋼

　私が所属する柱脚課は、「スマートベース工法」という当社の鉄筋や金物等を組み合わせた製品を提案営業しています。仕事では、建物が計画・設計される前段階で提案する必要があるため、私のセールス先は主にゼネコンの設計部門や設計事務所となります。
　建築の基礎となる柱脚は、非常に重要で高い信頼性が問われるもの。当社のスマートベース工法は他メーカーのものよりも、お客様には非常に大きなコストメリットを提供できるのが強みです。なので、営業の際は工法の説明に加え、他社とのコスト比較、導入メリットを提案し、品質と安全性はもちろん、コストにも満足いただけることが多いですね。
　他にも、提案を採用いただき、建設が始まった後は、施工図の作成やゼネコン、施工代理店と共に施工方法について打ち合わせを行うなど、現場に近い仕事も担当しています。

　私がこれまで受注した案件は、大規模工場や大型物流倉庫に加え、ホテル、大型ショッピングセンターなど、スケールが大きいだけでなく、一般の人もよく利用する公共施設など、実にさまざま。当社の製品が使われる場所は、建物の基礎部分なので、外からは見ることはできませんが、提案後に竣工した建物を街で見かけるたびに、「この巨大な建物を当社の製品と技術が支えているんだ」と大きな達成感が込み上げてきますね。
　営業は、こうした形として残るものにかかわれたときに加え、新規のお客様を開拓して受注。その後、当社製品や工法を高く評価いただいて、リピーターとなっていただけたときに、さらに大きなやりがいを感じられます。新規開拓は、建設計画が動き出す前が勝負ですから、常に業界情報をリサーチし、先手を打ってアプローチして新規顧客を獲得したときの感動はひとしおです。

　入社してから初めて担当した現場が竣工したときのことは、今も忘れられないこと。それは、鎌倉のホテル建設にかかわる案件で、当社の製品と工法を今までにないやり方で建設するというものでした。
　竣工にかかわることも初めてな上に、社内でもやったことがない方法を任されるというなか、私は現場と何度も打ち合わせをし、一緒になって試行錯誤。途中、工事が難航して工期が伸びたりしながら、約2年近い期間を経て竣工をむかえたときは、それまでの人生で感じたことのない感動があふれてきましたね。
　非常に長い工事ではありましたが、竣工後には、仲良くなったゼネコンの担当者さんから「ホテルが竣工したことを掲載する新聞記事が出るのですが、東京鉄鋼さんの名前を載せても良いですか？」とご連絡をいただきました。その後、新聞記事に当社の名が書かれているのを見たときは、嬉しかったですね。

　当社の製品やスマートベース工法は、業界でも独自の技術と高い性能を誇っています。競合する企業と比べても高い安全性があり、施工のしやすさもあるため、今後の伸びしろもかなり大きいと私は感じています。営業としては、自信を持ってお客様におすすめできる製品を扱っていることから、「この製品、技術をもっと世の中に広めていきたい」という気持ちを持って働けるのも良いことだと思っています。
　将来の私の目標としては、当社の資格取得支援制度を活用して、施工管理の国家資格や建築士の資格を取得し、お客様であるゼネコンの設計者や現場の技術者のみなさんと同じ視点で話せるようになりたいと考えています。建築学部卒でない場合でも、資格にチャレンジできるので、今後はぜひ取得を目指したいですね。そうして、もっと当社の製品の良さを多くの人に伝え、広げていきたいです。