東京鉄鋼

　私が担っているのは、自社の製品のセールスを行う営業のなかでも、より技術的な部分に特化した技術営業です。ふだんは、ニーズヒアリングや交渉などを行う担当と共に行動し、私は自社製品の性能や品質、使用方法の説明、さらに使用した場合のコストメリットなどを、技術者の視点から提案する役割を担っています。また、提案で必要な計算書や図面作成などの技術資料を作成するのも私の重要な業務ですね。
　提案先は、準大手ゼネコンがメインで、そのなかには年間の案件数が非常に多い、当社としても売上規模の大きい重要なクライアントも多く、そういったクライアントを任されているのは、手応えややりがいを感じます。私たちの提案先は、ゼネコンの構造設計部という、技術知識も豊富な人たちがいる部門なので、品質やコストに対する要求は非常にシビア。ですが、当社の機械式継手をはじめとした製品と工法も含めてトータルコストを下げる方法を提案し、採用いただけたときは、その喜びも大きいです。

　技術営業として日々さまざまなクライアントに提案をするなかで、よく感じるのは、当社の製品の品質の高さに加えて、社内に高度な技術力を持った技術者が多くいることの安心感。建設現場や施工内容に合わせて、製品をカスタマイズする提案方法を考える必要がある場合、どんな難しいニーズであっても当社の技術者は、確実に先方の要求を満たしてくれ、納品後にはお客様に喜ばれるなど、本当に頼もしいかぎりです。
　こうした信頼できる仲間に支えられているからこそ、提案時はちゃんと技術を伝えたいと思えますし、当社の製品をもっと世の中に広げていきたいというモチベーションにつながっていますね。
　仕事のやりがいとしては、私たちの製品がマンションや小学校などに使われることを通して、人の暮らしの安心・安全を支えていると感じられるところ。最近は大規模な物流倉庫にも採用され、間接的に世の中に役立っていると思えるのは良いですね。

　仕事では、担当クライアントの案件発注数が多いことから、同時並行で案件が動く場合など、本当に忙しく気持ちが焦ってしまうことも。そんなとき、雰囲気を察して冗談を言って和ませてくれたり、親身に困ってくれることを聞き、的確なアドバイスをくれるのが私の今の上司。言葉よりも行動で示してくれる上司のおかげで、難しい仕事を乗り越えられたことは数多くありますね。
　こんな風に上司が、若手の働きやすい環境をつくってくれている、若手の成長をしっかりと支援してくれていると感じているので、今後は私も若手育成にかかわりたいと考えています。たとえば、当社のメンター制度の教育担当になって、若手の気持ちを大切にした指導を行ったり、もちろん教育担当でなくても、先輩として若手の成長を後押し、「この会社は働きやすいな」「自分が理想とする成長を実現できそう」とみんなに思ってもらえるようにしたいです。

　現在、建築を学んでいる学生のみなさんは、就職活動では、ゼネコンだけに目がいきがちだと思います。ですが、当社のような建設資材メーカーという選択肢もあることを忘れないでほしいですね。その上で自分の絶対に譲れないこと、働く上で自分は何を一番にしたいのかをしっかり決めて、業界・分野、事業内容や規模だけでなく、給与待遇や働く環境、福利厚生など、とことん細部にこだわって企業研究することをお勧めします。
　私の場合は、プラベートを充実させることができるかを、一番重要視していましたが、その点において当社は、本当に理想通り。仕事は忙しいですが、土日もしっかり休め、長期休暇もしっかりとれる、驚くほど安価な社宅を利用できるなど、働きやすさは抜群です。もし私とおなじように給料、休暇のとりやすさを一番に考えている人なら、当社へ入社後は、きっとギャップを感じることはないと思います。